株式会社リフォーム産業新聞社発行 週間 ザ・リフォーム
2000年9月26日(第441号)掲載記事

記者 リフォーム統合私益管理システムを開発されていますが、"売上"ではなく"粗利"に着目してシステム構築したのはなぜですか?
大島 神戸のリフォーム会社ウェーブさんからの依頼がきっかけです。現場での粗利向上のために、曖昧な見積りの無いようにしたいという要望でした。
記者 実際どのような点に気をつけましたか。
大島 リフォーム業はクレーム産業だとされていますが、クレームの防止とともに、売上ベースではなく粗利ベースで経営を把握することが必要だと考えたのです。そこで3段階に分けて管理する仕組みにしました。受注段階と完了段階の間に完工段階を設け粗利の把握をできるようにしたのです。
記者 つまり、工事業者への受注状況の確認ができるようにしたのですね。
大島 そうです。粗利低下の要因は経営形態によって様々です。実際に詳しく分析していくと、煩雑な業務の中で見落としてしまうような小さな事柄の積み重ねというケースが目立ちます。この解決のためには、原因の究明が先決です。業務内容や入金状況などを各営業社員が把握していかなくてはなりません。
記者 具体的には。
大島 当社では7つの性能として謳っていますが、営業社員の成績工事の進行状況3ヶ月分の入金予定、完工予定、未回収金額など50種類以上の帳票を用いることで粗利ベースを構築しました。また、今年の4月に"使いやすさ"を向上させています。
記者 使ってもらわなければ宝の持ちぐされになってしまいますものね。
大島 そうなのです。リフォーム業では社長自らが、営業されている方も多く、全ての業務を把握するために割く時間があまりありません。また、実際におうかがいしてお話を聞くとパソコンをいじったこともなく、そのことに抵抗を感じる方が意外に多かったのです。そこでバージョンアップを図るときに入力というよりも選択していけばデータ入力が終了するように心掛けました。
記者 使い勝手の良さは、業務の簡素化に欠かせませんからね。しかし、利益を追求するのなら顧客管理も大切なのでは。
大島 そこです。当社のシステムは"粗利"の向上を目指すためのものです。今年8月から「ゲットくん」という営業段階の管理ソフトを構築しました。
記者 どのようなものなのですか。
大島 一番の”売り”はCTI機能です。今までのOB客や見積りを依頼された見込み客などをデータ化し管理します。ここまでは従来同様ですが、電話での問い合わせがあった段階で、その顧客データが瞬時に画面上に出るようにしたのです。とかく、新規客へ目が行ってしまいますが、大手の参入により今後は顧客に対してのスピードが大切です。リフォーム業者さんにOB客や見込み客に対してのしっかりしたサポート体制を確立するための顧客囲い込みツールとして活用していただければと思っています。